てんかんの合併症は症状をみながら病気の種類を考えて

スポンサーリンク

「てんかん」の合併症として、知的障害や精神障害を認めることがあります。具体的には、どのような症状が見られるのでしょうか。もし「てんかん」の発作以外に、合併症と思われる症状があるなら、その治療もしなければいけません。併せて、「てんかん」を招きやすい病気についても紹介していきたいと思います。

知的障害

知的障害

出生前後に負った脳障害や、交通事故などによる頭部外傷が原因となって起こる「症候性てんかん」の中でも、大きな発作が特徴的な「症候性全般発作」で、知的障害がよく見受けられます。特に、レノックス・ガストー症候群などの「難治性てんかん」では、とても高い確率で合併するとされています。

知的障害について

一般的には、乳幼児期に言葉の遅れが見られたり、学童期から青年期になると、読み書きや金銭管理など、日常生活に欠かせない知的行動に支障があります。知的障害の程度は、重度から軽度まで様々で、重度の人では、普通に社会生活を送ることが難しい場合もあります。知的障害については、リハビリテーションを受けながら、個々に合った環境づくりをして、生活の質を少しでも向上させていくことが大切です。

自閉症と併発する病気にはてんかんや全身痙攣
自閉症と併発する病気にはてんかんや全身痙攣
自閉症は何らかの合併症の発症確率が比較的高い障害といえます。どんな病気を併発する可能性があるのでしょう?

精神障害

精神障害

「てんかん」を発症すると、幻覚や幻聴、妄想、うつ、不機嫌などの症状が現れることがあります。このような精神障害は、側頭葉に発作の原因がある場合によく見られます。精神障害の中でも、幻覚や妄想といった症状は、「難治性てんかん」で発症から10~20年後に現れると言われています。

高確率で発症する「うつ病」

てんかんを発症した場合、精神障害の1つとして「うつ病」を合併することが多いと考えられています。「うつ病」になると、一般的には、抑うつ状態や意欲低下、興味の喪失、強い不安感などの症状が現れます。一方、「てんかん」の合併症としては、主に抑うつ状態が起こります。慢性的な気分の変調やイライラ感、孤独感、妄想的・被害的幻聴などに見舞われます。

てんかんと間違えやすい発作は必ず違いがあるんです
てんかんと間違えやすい発作は必ず違いがあるんです
てんかんと似たような発作を起こす病気、症状は色々あります。中でも、発症頻度の高い発作について紹介しています。

「てんかん」を起こしやすい病気

てんかんの併発

「てんかん」の発症が何らかの合併症を招くだけではなく、何か他の病気を発病した際に、「てんかん」を合併することもあります。発作を引き起こしやすい病気についても見ていきましょう。ここでは、代表的なものを紹介します。どれも似たような症状が現れるので、しっかりと検査を受けて、判別しなければいけません。

自閉症

自閉症

自閉症児には、「てんかん」が合併することがよくあります。自閉症の場合、人の気持ちを理解して、コミュニケーションを取ることが苦手です。そのため、話しかけに反応しなかったり、視線をそらしたりします。また、言語発達にも遅れが見られ、普通よりも言葉を話せるようになるまで時間がかかります。興味の対象や行動も限られているため、変化を嫌い、いつもと少しでも違う状態になっていると、パニックを起こします。

学習障害

学習障害

読み書き、計算などの特定分野の学習能力が劣っているというものを学習障害(LD;Learning Disabilities<またはDisorder>の略)と言います。学習能力に問題があっても、知的発達の遅れはないことが、学習障害の特徴です。もし学校で黒板の字が読めなかったり、先生の言っていることが理解できなかったりする場合、この障害が疑われます。「てんかん」の発作によって、引き起こされることがあります。

注意欠陥多動性障害

注意欠陥多動性障害(ADHD;Attention Deficit Hyperactive Disorderの略)を持っている場合、合併症として「てんかん」が認められることがあります。集中力・注意力の持続困難、順序立てて行動することが苦手、手足を絶え間なく動かす、多弁、順番が待てないなどの症状が特徴的です。注意欠陥多動性障害を持つ人の約3割が、「てんかん」と同じような脳波を示すことが確認されています。

てんかんの基本検査と脳波検査・画像検査
てんかんの基本検査と脳波検査・画像検査
てんかんが疑われる場合は、検査を受ける必要があります。脳波検査やMRIなど、てんかんの診断に有効な検査方法を紹介しています。

投稿者プロフィール

ハリス・エドワード
ハリス・エドワード

てんかんを研究している「ハリス・エドワード」が、てんかんという病気について教えます。てんかんは珍しい病気ではなく年々患者さんが増えている病気でもあります。脳に関係するてんかんをまずは知ることが大切です。