てんかん発作の経過や主な症状と種類について

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「てんかん」を発症すると、人によって本当に様々な症状が現れます。そのため、一概に「こんな症状が出る」とは言えませんが、発作にはいくつかの種類があるので、それを知っておくことが大切です。発作の種類とともに、代表的な「てんかん」についても紹介しています。

「てんかん発作」の経過

「てんかん発作」の経過

「てんかん」が起きたら、一体どのような経過をたどるのでしょうか。突然倒れて、全身が震えだしたり、体がピクッとしたり、急にボーっとしたりなど、多彩な症状があるため、経過については、その「てんかん」のタイプによって異なります。治療の必要がなく、自然に治るものもあれば、重い後遺症が残るもの、難治性の「てんかん」などもあります。一般的に、完治することは難しいとされていますが、薬物治療によって「てんかん発作」の多くは、発症をコントロールすることができます。

てんかんの合併症は症状をみながら病気の種類を考えて
てんかんの合併症は症状をみながら病気の種類を考えて
てんかんの合併症には、知的障害や精神障害が挙げられます。さらに、てんかんの発作を招く他の病気も、併せて紹介しています。

「てんかん発作」の種類

「てんかん発作」の種類

「てんかん発作」は、大きく「部分発作」と「全般発作」に分けられます。部分発作は、過剰な興奮が脳の一部に起こります。さらに、意識がはっきりしている単純部分発作と、意識を失ってしまう複雑部分発作に分けられます。一方の全般発作は、過剰な興奮が脳全体に起こります。発作が起きた直後に意識を失ったり、全身症状が見られたりします。

部分発作

単純部分発作

意識があるので、本人は症状を覚えています。手足の突っ張り、ねじれ、けいれん、体が片方に引かれる、回るなどの症状が出ます。また、幻覚・幻聴、頭痛や吐き気などが見られる場合もあります。

複雑部分発作

意識を失うため、本人は自分の行動を覚えていません。ただ、倒れることは少なく、急に動作が止まってボーっとしたりします。さらに、ふらふらと歩き回る、手をたたく、口をモグモグさせるという症状が出ます。

全般発作

強直(きょうちょく)発作

急に意識を失い、歯を食いしばり、呼吸が止まる発作。手足を伸ばしたまま、全身が硬直します。その状態が、数秒~数十秒続きます。立っているときに発作を起こすと、勢いよく倒れてケガをすることがあります。

間代(かんたい)発作

膝を折り曲げた状態で、一定の間隔で手足を曲げ伸ばしする発作。基本的には十数秒で終わりますが、場合によっては1分以上続くこともあります。

強直間代発作

強直発作と間代発作が混ざったもの。発作直後はもうろう状態になるので、物にぶつかったり、熱いものに触れてヤケドをしたりしないように注意が必要です。自然睡眠という30分~1時間の眠りに落ちることもあります。

欠神(けっしん)発作

数十秒間、意識がなくなる発作。けいれんを起こしたり、倒れたりはしません。話をしたり、何かをしているときに、急に起こります。周囲は、集中力に欠けると思い、発作に気づかないことも多いです。

ミオクロニー発作

全身、または頭部、足の両側の筋肉の一部に強い収縮が起こる発作。瞬間的な症状で、寝入りや寝起きに起きやすいです。

脱力発作

崩れるようにして倒れる発作。全身の筋肉が低下したり、失われることによって起こります。発作の持続時間は、数秒以内です。

てんかん発作の経過や主な症状と種類について
てんかん発作の経過や主な症状と種類について
てんかんは、実に様々な症状が現れます。主な発作のタイプや、代表的なてんかんについて紹介しています。

代表的な「てんかん」

てんかんの少女

ここで、代表的な「てんかん」を紹介しましょう。

「良性ローランドてんかん」

2~12歳の年齢で発症しますが、中でも4~9歳児によく見られます。寝入りばなや明け方に、ミオクロニー発作や唾液の大量分泌で、ゴボゴボという音が出たりします。多くの場合、思春期(15歳くらい)までに発作は消失するとされています。ごくまれに16歳以降になって、「強直間代性けいれん」を起こすことがあります。

「パナイトポウルス症候群」

1~14歳、特に4~5歳児によく見られます。睡眠時に、吐き気を伴う発作が出ます。症状が進行すると、意識低下や半身、または全身性のけいれんを起こす場合があります。この発作も、思春期までには消失するとされています。

「小児欠神てんかん」

特徴として、1日に数十回と頻発する欠神発作が挙げられます。特に5~7歳児に起きやすく、普通は12歳くらいまでに発作が見られなくなります。

「若年ミオクロニーてんかん」

左右対称に、不規則なミオクロニー発作が起こります。併せて、全般性強直間代発作や欠神発作も見られます。8~30歳に見られますが、特に12~18歳に起きやすい発作です。

「覚醒時大発作てんかん」

覚醒時大発作てんかん

寝起き時に、強直間代発作が起きます。欠神発作やミオクロニー発作を伴う場合もあります。6~28歳に多い発作ですが、特に10代に起きやすいと言われています。

てんかんの定義と発祥の仕組みとてんかんの種類
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てんかんは、子供から大人までかかる可能性のある病気です。発症の仕組みや種類などから、どんな病気なのかを見ていきましょう。

投稿者プロフィール

ハリス・エドワード
ハリス・エドワード

てんかんを研究している「ハリス・エドワード」が、てんかんという病気について教えます。てんかんは珍しい病気ではなく年々患者さんが増えている病気でもあります。脳に関係するてんかんをまずは知ることが大切です。