自閉症

自閉症の症状と特徴

自閉症の症状には、いろんなパターンがあると言われています。一体、どのような症状があらわれるのでしょう?ごく軽い症状の場合、見た目には気づきにくいため、まわりの人には誤解されることもあります。ここでは、特によく見られる自閉症の症状を紹介していきましょう。

対人関係がうまくいかない

自閉症の人の多くはまわりの人とかかわるのが苦手です。このため、人を嫌って、自分の世界に入り込んでいるというイメージを持たれることも少なくありません。ですが、そういうわけではないんですよ。赤ちゃんのときなどは、知らない人にでも機嫌よく抱かれたり、お母さんへの後追いをしなかったりもします。そうかと思えば反対に、人見知りや後追いが激しい子もいます。子供にも大人にも共通して言えることは、人への関心が薄かったり、自分から一方的な行動をとってしまうことですね。これは自閉症者本人が自分と相手とのがどんな関係なのかをちゃんと分かっていないことが原因と言えるでしょう。

コミュニケーションがとれない

対人関係問題とつながってくる症状として「コミュニケーションがとれない」ことが挙げられます。自閉症の子供には特徴として言葉の遅れが目立ちます。たとえ、乳幼児期に言葉が出るようになっても「パパ」「ママ」などの日常生活に必要な言葉を覚えるとは限らないのです。頻繁に聞く言葉や自分が興味を持った言葉を繰り返し話す傾向があります。なので、投げかけた質問とは無関係のことを答えたりするんですね。それから先も言葉の数はなかなか増えずに、中には何も言葉が出なくなってしまうケースもあるんですよ。さらに目線が合いにくい、呼びかけても振り向かないなどの問題も出てきます。このようなことで会話が成り立たなくなってしまいます。

行動や興味の範囲が限られる

もう一つ、よく見受けられる症状に「こだわり」というものがあります。これは言い換えれば、イマジネーションの問題とも言えるかもしれません。自閉症の人たちはほとんど皆、物事に強いこだわりを持っています。これは行動や興味の範囲が制限されることにつながります。たとえば、どんなに早くても朝の決まった時間に必ず同じテレビ番組を見るとか、外から帰ったら必ず2回うがいをするとか…。それぞれ、いろんなこだわりがあります。また、電車や様々なマーク・標識、文字、数字などに強烈な関心を抱くこともあるんですよ。こういう偏った関心も大人になると特殊な才能として開花することも考えられます。国旗を見ただけで世界中の国名を言い当てられたり、音楽などの分野で優れた才能を発揮する人もいるんです!自閉症のことをよく知らなければ、それら範囲の狭さをただのワガママと思う人もいるでしょう。彼らは健常者よりも経験したことのない新しい刺激に弱く、しかもそれに慣れるのは簡単ではありません。予想外の出来事が起こると適切な行動ができなくなってしまいます。

その他の症状

上記は「三つ組」の障害と言われ、自閉症の基本的な症状だと考えられています。これ以外にも付随(ふずい)症状と呼ばれるものがあります。必ずしも発症するものではありませんが、ここでちょっと特徴を紹介しますね。

多動

ちょっと目を離すとすぐどこかに行ってしまう。「待っててね」と言ってもその場に黙っていられずに迷子になってしまう。こういった落ち着きのなさも症状の一つとして挙げられることがあります。多動症の症状にとてもよく似ているので自閉症だと気づくのが遅れてしまう場合もあるようですよ。

感覚異常

感覚異常というか、感覚過敏も彼らの症状です。音やニオイ、手触り、痛みなどの感覚が大変敏感なのです。自閉症の人はよく耳をふさぎますが、これは電話のベルや車が走る音などといった音への過剰反応のあらわれと言えます。そのほか、ナイロン製のツルツルした服でも肌にあたると痛みを感じたりすることがある一方で、普通よりも痛みに鈍感な特徴の人もいます。これらは、どれも脳の中の情報処理がうまくいかないために起こります。

睡眠異常

乳児期、赤ちゃんはお腹がすいたりすると2時間おきとかに目を覚ましますよね。一般的には大きくなるにつれて睡眠のリズムも整ってきます。ところが、この睡眠も自閉症の子供を持つお父さん、お母さんの悩みの種なんですよ。大きくなっても睡眠リズムが乱れがちな特徴もあり、睡眠時間もかなり少ない場合があります。

自閉症の症状
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