自閉症と併発する病気にはてんかんや全身痙攣

自閉症は脳の障害にもかかわらず、精神的な病気と似ている点がたくさんあります。また自閉症の人は、別のさまざまな病気をあわせ持っている場合が多く見られます。ここでは多くの自閉症者が併発していると思われる病気について、紹介していくことにしましょう。

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てんかん

てんかん

自閉症児は思春期になると、「てんかん」を併発(へいはつ)することがあります。なぜ併発してしまうのか、はっきりとした原因は分かっていません。ですが、たいていは健常の「てんかん患者」と同じように薬を使った治療法が効果的だと言われています。「抗てんかん薬」を使うときは副作用が心配になると思います。薬の種類によって、ブツブツが出たり、汗の量が少なくなるなどの副作用が出ますが全体的に見てもその症状は軽いでしょう。今、広く使われている薬は比較的副作用も軽いものが多いようですよ。

てんかんの定義と発祥の仕組みとてんかんの種類
てんかんの定義と発祥の仕組みとてんかんの種類
てんかんは、子供から大人までかかる可能性のある病気です。発症の仕組みや種類などから、どんな病気なのかを見ていきましょう。

「てんかん」の種類

複雑部分発作

意識がもうろうとし、フラフラ歩き出すなど無意識のうちにさまざまな行動をとります。本人は発作中のことは覚えていません。

二次性全般発作

部分的に始まった発作から、「全身けいれん」へと移ります。

全般性強直間代発作

突然全身がけいれんを起こして、意識を失います。

「てんかん」の発作が起きたら…

「てんかん」の発作が起きたら、とにかく落ち着いて対応しましょう。まわりの危険物から守り、病状を観察しましょう。発作が長く続くようであれば、病院に連れていきましょう。あわてない、怖がらない、余計な刺激を与えないのがポイントです。

てんかんについての周囲の理解と協力
てんかんについての周囲の理解と協力
「てんかん」は長期間の治療を要しますが、本人の心がけと周囲の理解・協力があれば、普通の生活を送ることができます。特に合併症のない「てんかん」...

ADHD(注意欠陥多動性障害)

注意欠乏症

これは日本語名を見るとわかるように、注意力の障害と多動・衝動性を特徴とする行動(発達)の障害です。就学前に気づくことが多いですが、生まれつきの障害だといわれています。ADHDは自閉症のなかでもアスペルガー症候群と症状がとてもよく似ています。知能には問題なく、小学校時代までの発症率は女の子よりも男の子のほうが高いとされています。

ADHD(注意欠陥多動性障害)の症状

子供の頃の症状としては、物事にあきやすくて、すぐに新しい刺激を求めるという点が挙げられます。一般的にADHDの子供は興味があることは上手にやるといわれています。ですが、何事にもその場の思いつきで後先を考えずにやってしまうことが多いため、ミスを連発します。このとこから仲間とよくケンカになっていまいます。なので、結局一人遊びを好みますね。大人になると多動行動は減っていきます。時間を守れない、物や情報の整理ができない、大事なことをすぐ忘れる、注意力が続かないなどの症状が特徴的です。

ADHD(注意欠陥多動性障害)の治療

このADHDも自閉症と同じように薬は補助的に使います。また症状そのものを軽くするより、症状に合わせた環境作りをすることが改善の近道ですよ!実際のところ、まだ専門の医師や病院が全国的に少ないのが現状です。家での生活は、気が散らないように勉強机の上にいろんなものを置かない、注意がそれたときに違う課題を与えるとか、親がちゃんとみてあげるようにしましょう。

自閉症の特徴は対人関係やコミュニケーションが苦手
自閉症の特徴は対人関係やコミュニケーションが苦手
自閉症になると、どんな症状や特徴があるのでしょう?落ち着きがないだけと思われがちな、その症状について説明しましょう。

LD(学習障害)

LD(学習障害)

このLDは高機能自閉症と併発することがあります。2つとも症状自体がよく似ているため、なかなかLDに気がつかないことも多いかもしれませんね。学習障害の子供は注意力、記憶力などが欠けていて、学んだことを習得したり、長く覚えている能力や特定の技術や情報を広く使う能力がありません。なので、学校の成績にも影響します。なお、大人になっても症状は残ります。

LD(学習障害)の症状

LDの人は話す、読む、書く、聞く、計算することが難しいほかに、ハサミを使ったり、服のボタンをしたり、ヒモを結んだりといった細かい作業が苦手です。また、手足のバランスが不自然なこともあり、リズムをとるのも得意ではありません。自閉症と似たような症状としては、勝手に歩き回る、こだわりが強い、相手の気持ちを察して行動するのがむずかしいなどがありますね。

LD(学習障害)には、どんなサポートをする?

自閉症へのサポート

話す、読む、書く、聞くことに関しては言葉で伝えるだけでなく、写真やイラストの描かれたカードなどを利用して丁寧に説明するといいでしょう。手や足の運動については本人が興味を持って続けられる課題を一緒に見つけましょう。何事も根気よく指導することが大切です。必ず、ほめることも忘れずに!

自閉症の診断基準と自閉症スペクトラム指数
自閉症の診断基準と自閉症スペクトラム指数
自閉症の診断基準は何か?診断されるときに、どのような検査が行われるかを紹介していくことにしましょう。

投稿者プロフィール

自閉症の森「森重良美」
自閉症の森「森重良美」
自閉症を少しでも多くの人に知ってもらいたい、理解していただきたい思いで自閉症に関する事を紹介しています。理解することで初めてわかることがあります。自閉症を改善していくためにも病気について向き合い、助け合い情報交換していきましょう。