自閉症を療育で改善することが社会に出て行動する時のトレーニング

自閉症の治療には、どのようなものがあるのが当事者の家族でさえもよく知らないこともあります。一般的に自閉症の効果的な治療方法は、療育だといわれています。ここでは療育とは、どんな治療なのか?それをやることで、どんな効果があらわれるのか?などを紹介していきましょう。

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自閉症の療育って、なに?

療育って、なに?

療育という言葉は心身にハンディキャップを持つ子供がいる家庭では、ごく普通に使っているのではないでしょうか。療育というのは治療教育の略語です。知的障害や肢体不自由などのいろんな障害を持っている子供や大人の精神的・身体的機能を最大限にのばすことを目的としますそれによって、新たにできることも見つけられるようにもなるんですよ。

障害の状態は人によって様々なので、療育内容もそれを始める時期も一人ひとりに合ったものにしなければなりません。自閉症の人にとっても療育はとても重要です。早い時期から療育を行うことは、自閉症の根底にある脳の障害の改善に大いに役立つと考えられているんですよ。苦手な人付き合いにも少しずつ慣れていくことができます。

自閉症の診断基準と自閉症スペクトラム指数
自閉症の診断基準と自閉症スペクトラム指数
自閉症の診断基準は何か?診断されるときに、どのような検査が行われるかを紹介していくことにしましょう。

自閉症でも言葉や課題をわかるようにする

言葉や課題をわかるようにする

まず、自閉症の療育(治療)は正しい情報を伝えて、それをちゃんと理解させたうえで社会に適応できるようにしていきます。「自閉症の診断基準」のページで書いたように、耳で聞くより目で見るほうが物事を理解しやすいのが自閉症の特徴として挙げられます。なので、言葉ではなく、イラストや文字、写真などを使うと比較的スムーズに伝わりますよ。また例えば、「ご飯を食べる」とか「学校に行く」とか何か行動しはじめるまでに、なかなかそのことに注意が向かないことがよくあります。そういうときは大きな声ではっきりと名前を呼び、少しでも反応したら必ずほめてあげましょう。ちゃんと注意を向ければ、ほめられるという考えを定着させます。

さらにパズルなどのちょっとした課題をやるときも、簡単なものから初めて、最後までやり通した達成感を味わえるようにしましょう。これを繰り返していると色んな課題に取り組めるようになっていきますよ。それから気をつけなければいけないのは、叱り方です。叱るときはその場で一度だけきつく叱ります。ダラダラと怒り続けていては、かえってパニックを起こす原因になってしまいます。

自閉症の特徴は対人関係やコミュニケーションが苦手
自閉症の特徴は対人関係やコミュニケーションが苦手
自閉症になると、どんな症状や特徴があるのでしょう?落ち着きがないだけと思われがちな、その症状について説明しましょう。

自閉症の社会的行動のトレーニング

社会的行動のトレーニング

社会の中でも生活していけるようにする日頃からのトレーニングも欠かせません。話をする際は短い言葉ではっきり、ゆっくり言うように心がけましょう。成長するにつれて、簡単な手伝いも積極的にするようにしてください。人の役に立っていると思うことは自閉症の人にとっても大変嬉しいことです♪そのほか、道路の歩き方や公共の乗り物を利用するときのマナー、買い物のしかたなど段階を踏んで分かるまで丁寧に教えます。これらも根気よく何度も繰り返し教えれば、一人でも行動ができるようになります。それから家族以外の人とも触れ合う機会を作ることも忘れないでくださいね。就学前は児童館に連れて行ったり、医師と相談して保育園などに通うのもいいと思います。

人の気持ちを察するのが苦手な自閉症児は、ほかの子供と同じことをやるのが難しいでしょう。けれど、30分は静かに椅子にすわっている、先生の言うことを聞くなど大勢の中でもできることを増やしていきます。小さい頃から、このようなトレーニングを積んでいると学校に入ってからの集団生活などにも馴染みやすくなります。

自閉症を薬で治療することで療育の手助けと症状の改善ができる
自閉症を薬で治療することで療育の手助けと症状の改善ができる
自閉症は療育だけでなく、薬を処方されることもあります。薬を使うことによる効果についてお話しましょう。

環境を整えることが一番大切!

環境を整える

ただやみくもに正しいやり方を教え、言うことを聞かせるようにしたのでは、うまくいきません。理解や行動がしやすくなるような環境づくりが、効果的な療育の第一歩なんですよ。

カバンや服、ジュース、お父さん、お母さんなど身の回りの物や人の写真をカードにして常に持ち歩くとか、食事中は気が散らないようにテレビを消すとか、自分の持ち物と他人も持ち物が区別できるようにシールを貼るなどの様々な工夫が必要になるでしょう。これは健常児の育児にも言えることですね。自閉症児の場合は、普通より少し細かい部分にまで気を配る必要があります。環境を整えることは、子供の成長に良い影響を与えます。

自閉症の学校教育、そして社会で仕事をするようになるまで
自閉症の学校教育、そして社会で仕事をするようになるまで
学校は自閉症の子供にとっても大きく成長できる場所です。学校教育、そして社会に出たあとも快適に生活するにはどういう支援が必要なのでしょう?

自閉症の子供達に必要な療育

話をする際は短い言葉ではっきり、ゆっくり言うように心がけましょう。

パズルなどのちょっとした課題をやるときも、簡単なものから初めて、最後までやり通した達成感を味わえるようにしましょう。

アスペルガー症候群の子どもは騒々しい環境が苦手です。余分な刺激の少ない静かな環境の方が本来の能力を発揮できます。大声で叱ったりすることは逆効果です。できるだけ穏やかに接するようにしましょう。

自閉症の原因について

原因については、現時点では詳しくわかっていないのです。これまでに、色々な見方から研究が行われてきました。染色体等の遺伝要因の研究や、体に毒となる水銀などの重金属などの影響、アレルギー、消化器系の障害から来る影響など、様々な環境要因についても研究されています。ただし、今のところはっきりとした要因はつかめていません。症状が本当に様々なことからも、一つの障害と考えるよりも、それぞれ要因が違うとも言われています。色々な条件が合わせって起こっているのかとも言われています。

自閉症の原因はまだ特定されていませんが、多くの遺伝的な要因が複雑に関与して起こる、生まれつきの脳の機能障害が原因と考えられています。胎内環境や周産期のトラブルなども、関係している可能性があります。

最後に、療育の前に自分自身を振り返る

ここで言う自分自身と言うのは育ての親であるあなた達自信の事であり、自閉症の子供達の事ではありません。
実は、私も20年以上障害を持った人に育てられてきました。なのでそこで学んだ事と言うのをお話します。

まず始めに、このキーワードを忘れないでいて欲しいのです。

『子供は親の背中を見て育つ』

この言葉の本当の意味は子供にとっての一番の教材はあなた達だと言うことだと私は思うのです。
そして始めに手に取る教材も両親であるあなた達です。先生、友人と言う教材はその後に得られる物です。

ですから初めての教材であるあなた達は子供に対する自分の態度(言葉、行動)を振り返る必要があるのかもしれません。

子供達に悪い癖を見せ続けていませんか?

『人の話を聞かない。』
『一方的にまくし立てる。』
『好きな事だけを話す。』
『好きな事だけする。』
『我慢をしない。』

「家の中だから誰も見てないし良いじゃない。」と思う方もいるかもしれません。ですが、そんなあなたの姿勢を今まさに人生の教材にしようとしている小さな子供がそこにはいることを忘れないでください。

投稿者プロフィール

自閉症の森「森重良美」
自閉症の森「森重良美」
自閉症を少しでも多くの人に知ってもらいたい、理解していただきたい思いで自閉症に関する事を紹介しています。理解することで初めてわかることがあります。自閉症を改善していくためにも病気について向き合い、助け合い情報交換していきましょう。